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どのような運搬手段でも、 ワイン本来の味わいそのままに日本に到着することは出来ない

 フランスからワインを移動させるには、次の3つの場合しか考えられません。

 

1)船便によってワインを日本に輸送する

 ワインのドメンヌからル・アーブル港までトラック便で運ばれ、そこから船便でリファーコンテナで出航し、1ヵ月の長旅の後に東京・横浜の港に入港し、倉庫で保管されます。

◎一か月以上長期間ワインは揺られるので、日本到着時には本来のものとは全く異なる味わいが希薄な、少しも旨くない間の抜けた味わいしか感じることは出来ません。3ヵ月でかなり味わいは戻りますが、最も良い状態までは数ヵ月が必要です。

 

2)航空便によって運ぶ

a) トラックなどで空港に運ばれ、加圧保温(常温)していない貨物室で、マイナス40℃の気温にさらされながら15時間弱飛び、日本の空港に着く。

・通常の航空便と旅行で手荷物として

☆以前は客室内にワインを持ち込むことが出来たが、現在は保安上全て手荷物として出し、マイナス40℃の冷気にさらされる。

◎トラック、飛行機での揺れにマイナス40℃のダメージが重なり、1)と同様やはり本来の味わいとはかなり違う状態となっている。またマイナス40℃に冷えるとダメージは休ませても殆ど戻らないように思う。

※私はこれまでフランスから自分が持ち帰ったワインは次のようにして飲んでいました。

 

 少しでも微生物が侵入するのが遅くなるようにと思い、瓶の先のキャプシール下2cmほどまでセロテープでぐるぐる23重に巻き、20日ほど10℃のところに瓶を倒しておき、味を回復させ、そして日本着後30日以内に飲んでいました。まだ味わいは殆ど戻っていませんが、それ以上あまり長く置くと微生物の侵入によって次第にワインは変質していくからです。

 

b)加圧保温(常温)してある機内に入れ運ぶ

・以前の客室内への持ち込みと同じ

◎トラックと飛行機での比較的短い揺れのダメージのみであり、3つの手段の中では最もダメージは小さい。しかし到着時はこれもやはり本来の味わいとはかなり違ったものになっている。

・ワイン100本を小さなコンテナに入れ、ペットなどを運ぶ加圧保温された航空便で日本に運んだことがあります。到着時はやはり本来の味わいとは変わっていましたが、6ヵ月後、試飲では最も良い状態に戻ったと思います。しかし費用は100本で50万円以上かかりました。例えコンテストのためのワインであっても、私以外に誰もこんなことはしないでしょう。

 

◎いずれの場合でも日本に着いた時点では特に①と②のみでは本来の味わいとは全く異なる味わいに変化しています。それから1ヵ月休ませたとしても、味わいはあまり復元しません。やっと飲めるようになるまでは最低3ヵ月が必要です。

そして、到着時から腐敗菌のため、ワインは異常発酵していき、1ヵ月後にはこの変化の方が強く感じられる場合の方が多く、この場合はさらに本来の味わいから離れていきます。


>>>続く


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