« 第2章 ワインセラー作りに取り組む 第3話 大きな誤算 | トップページ | 第2章 ワインセラー作りに取り組む 第4話 念のために新たな実験をする »

第2章 ワインセラー作りに取り組む 第4話:新ワインセラーの経過を見ていく

以後、新ワインセラーがどのくらいの期間、

ワインの保存に有効なのかを数年かけて見ていくことに

 

 1年後に試飲

 全体的には輸送による疲れは完全にとれてまとまりと深い味わいが出てきました。

 しかし1ヵ月ほど遅らせて新ワインセラーに収納したものはやはり味わいが鈍重になっていました。1ヵ月早く収納したものとの間には明らかな違いがあった。

 

 3年後に試飲

 早めに入れたものはそのまま良好。又遅く入れたものとの差が行く分小さくなったような気がした。

 

 6年後に試飲

 この6年間にワインは瓶内でフランスのカーブとは異なる志向の熟成を続けたようである。味わいは3年前より確実にバランスよく熟成してきた。鈍重さが小さなものになり、香り、味わいに深さが出てきた。

 何よりも驚いたのは1ヵ月遅れて新セラーに入れたものと早いものとの差は感じられなかったということである。

 しかしやはり酸味が甘味を収束しきれずに、甘味が外に出る。20分頃になると甘味はさらに強くなっている。これは間違いなく日本に着いてから瓶内に侵入した微生物が影響した変化です。

 ここで得た確信は、数年は新ワインセラーによってワインは腐敗することもなく、十分においしいと思える状態で保存することが出来るということである。

 しかしどうしても微生物によって収束出来ない甘味が出る。これを防ぐにはやはり日本に着いてから出来るなら数日で新セラーに搬入することが必要である。

 日本に着いてから時間が経てばたつほど、ワインへの微生物の侵入と味わいの劣化は確実にそして著しくなる。

 結論としては出来れば1週間以内に新セラーに搬入しなければならない。

 と、当時は考えていましたが、実はこれでも未だ不十分であったことが今分かってきました。

 念のために新たな実験をする

 ワインをブルゴーニュから温度管理をした小コンテナで空輸しました。この便はペットなどの動物を運ぶための室温などほぼ客室と同じ条件に設定されています。通常の貨物便では上空では貨物のある区画は加圧加湿されておらずマイナス40℃ほどに長時間さらされることになり、ワインは劣化して色、香り、味わいなどがある程度失われる。味わいの全体的なボディーがかなり細くなる傾向があります。

 そして日本着後、通関を可能な限り早く、6日ほどで新ワインセラーに収納した。後、6ヵ月休ませた後試飲した。

 この試飲の結果は全く素晴らしかった。

 新セラーに6年間保存したものより味わいに透明感と様々の要素のコントラストがあり、華やかで本当においしいものであった。試飲に参加した全員がそのおいしさに驚き、幸せを味わった。又、6人で10本ほど綺麗に飲んでしまったが誰一人として翌日二日酔いを自覚したものはいませんでした。

 この加圧した飛行機での輸送は、輸送機関も短く、揺られることもなく、何より菌の侵入の可能性と繁殖をより小さく出来たし、またこれによって味わいに大きな差が出ることが確認された。

 

 しかし多量のワイン全てを新ワインセラーにすぐに収めることは全く不可能である

 しかし実際問題として大量のワインを日本着後1週間以内に個人が新セラーに収納することは不可能である。最大500本しか収納できないワインセラーでは、大量の保管には全く不向きである。

 フランスの蔵元と新ワインセラーを結ぶ、微生物を侵入させない別な新たな装置が必要と考える。


>>>続く

« 第2章 ワインセラー作りに取り組む 第3話 大きな誤算 | トップページ | 第2章 ワインセラー作りに取り組む 第4話 念のために新たな実験をする »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/508770/49374387

この記事へのトラックバック一覧です: 第2章 ワインセラー作りに取り組む 第4話:新ワインセラーの経過を見ていく:

« 第2章 ワインセラー作りに取り組む 第3話 大きな誤算 | トップページ | 第2章 ワインセラー作りに取り組む 第4話 念のために新たな実験をする »

2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
無料ブログはココログ